「一人暮らしで猫を飼う事はできる?」気になる費用や心構えについて


結論から言いますと、一人暮らしでも猫を飼うことはできます!

こちらの記事では、一人暮らしで猫を飼う際で気になる留守中の対応必要経費心構えについてご紹介します。

猫に限らず生き物を飼ううえで一番重要なのが“心構え”になります。この心構えの意味を理解し持つ事ができれば、一人暮らしであっても猫を飼う事はさほど難しい事ではありません。

猫を初めて飼う方にとって、絶対に為になる内容になっていますのでぜひ最後まで見ていってください(^^)/

一人暮らしで猫を飼う為の心構え

まず猫を飼う際の心構えとしては、「最後まで責任をもって面倒をみる」ということです。

当たり前の事だと思うかもしれませんが、「癒されたい」という安易な気持ちだけで飼いはじめ、「思っていたのと違う。」「全然懐かなくて可愛いと思えない。」などと身勝手な理由で飼育放棄をする人が後をたちません。

本当にその子の一生に責任を持てるのか?飼い主には以下の5つの責務があります。この責務を全うすることができるのか、よく考えましょう。

住環境の確保

猫を飼うには、今の住まいが猫を飼うことのできる住環境であることが必要不可欠です。また転居の予定がある場合は、「猫飼育可」の物件かどうかしっかり確認しておきましょう。「ペット可」の物件であっても「猫飼育不可」であることもあります。

毎日のお世話

毎日欠かさずお世話をする事ができますか?猫の平均寿命は、10年以上です。この長い期間、毎日の食事、排泄物の掃除、部屋の清掃、健康管理などしなければならないことが山ほどあります。これらすべてを行う体力と時間が必要になります。

猫の健康と安全の確保

清潔で安全な飼養環境を用意し、ケガや病気をした際には適切な治療を受けさせることはできますか?毎日の掃除、日頃から病気の予防を心掛け、健康状態のチェックをする必要があります。

経済的な負担

猫がその命を終えるまで、飼い続けられる経済力はありますか?

フードやトイレ用品、毎年のワクチン接種など、これらすべての飼育費用が必要になってきます。詳しい支出額は、次の項目で詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてみてください!

万が一の備え

自然による災害時や、万が一あなたが病気やケガなどでお世話をできなくなった時、猫の命を守る方法を考えていますか?

災害時の避難方法や、あなたの代わりに責任をもってお世話をしてくれる人や預けられる場所を探しておきましょう。

生涯の計画(終生飼養)

高齢になったペットの世話や介護を考えていますか?飼い主には猫のニーズを満たし、その命を終えるまで適切な飼養を行う責務があります。

終生飼養しゅうせいしようについての詳しい情報は、以下の環境省パンフレットにありますので参考にしてください。

🔗飼う前も飼ってからも考えよう(飼い主の心構え次第でペットの生涯は大きく変わります。)

一人暮らしで猫を飼うとき留守中はどうしてるのか?

一人暮らしで猫を飼うとなると、仕事や出先などで家を留守にしている時、猫はどうしているのか心配になりますよね。

私だったら思う3つの疑問に対して、お答えします!

Q ひとりのお留守番は寂しくない?

基本的に、猫は一人でも平気な生き物です。なぜなら一日のほとんどを寝て過ごしているからです。(諸説ありますが、寝る子=”ねこ”と呼ばれるようになったとか!( *´艸`))

しかし、そっけないイメージのある猫でも案外寂しがりで甘えん坊な子も多いです。これは猫の品種だけでなく、育ってきた環境が一番影響していると私は思います。

そんな甘えん坊な猫ちゃんであれば、留守中に寂しい思いをさせていた分、目一杯かまってあげましょう!!猫も飼い主も癒されること間違いなしです!

また家の中は猫の過ごしやすい環境を作ってあげてください。たとえば窓辺に家具を置いて日向ぼっこや外を眺められる場所を作ったり、日当たりの良い物件ですと朝晩と日中で温度差がある為、エアコンのタイマーを使って室内は猫の過ごしやすい温度に保ってあげるなどの工夫をしましょう。

それでも心配であれば、外出先でもスマートフォンからリアルタイムで確認できる監視カメラを設置すると、より安心かもしれませんね(^^)

Q ご飯は1日に何回必要?

ご家庭にもよりますが成猫であれば、基本1日2食でOKです!

たとえば、朝家を出る前に1回目、帰宅してから2回目と猫にとってわかりやすく、同じ時間帯でごはんを与えてあげると、生活リズムも整い健康にも良いです。

ドカ食いしがちで食べた直後に吐いてしまう猫であれば、3食に分けてあげる必要もある為、自動給餌器の購入も検討してみましょう。

Q 外泊したいときの食事はどうすればいい?

1泊2日の短い外泊

 自動給餌機が一番安心ですが、あらかじめ2日分のごはんやお水を用意して置いて行っても特に問題ありません。また室内の温度管理や、何かの拍子に猫が火をつけてしまわないよう、コンロ周りは必ずチェックしてから出かけるようにしましょう。

2泊3日以上の長い外泊

 3日以上、家を空けたい場合はトイレの清掃が行き届かず猫にストレスをかけてしまう為、家族や友人に預けるか、ペットホテル、ペットシッター、動物病院、など安心して任せられる場所をあらかじめ探しておきましょう。

猫の飼育費用

大手保険会社である、アニコム損害保険㈱の行った調査によると、1年間でかかる費用の平均は、169,281円になります。(2023年版)

ですが、上記の金額は成猫になってあまり手のかからなくなってからの平均費用にすぎません。

初めて猫をお迎えする人は猫用品やトイレなどの準備費用が必要になります。また生後まもない子猫をお迎えする方は成猫になるまでの1年間にさまざまな医療費が必要になります。

できるだけ正確な金額を把握しておきたいところですので、準備に必要な猫グッズなどの平均費用と成猫になってからの飼育費用と2つに分けてご紹介します!ぜひ参考にしてください(^^)/☆

猫を飼う前に必要なグッズと費用

猫を飼う前に揃えておきたい猫用品を平均費用と一緒にご紹介します!

  • 猫用食器
  • ミルク、フード
  • トイレ用品
  • ケージ
  • キャットタワー、爪とぎ
  • キャリーケース、キャリーバッグ
  • おもちゃ

猫用食器[¥300~3,000]

猫用食器は、ごはん用とお水用の2種類用意しましょう。生まれて間もない子猫であれば、ミルクを与える為の哺乳瓶かスポイトも必要になります。

ミルク、フード[¥2,000~5,000]

生後4週間頃まではミルク生後4~8週間から離乳食に切り替える事になりますのでキャットフードも一緒に揃えておきましょう。

トイレ用品[¥1,500~3,000]

トイレの数は、「匹数+1」が理想になります。1匹のみでも、常にクリーンなトイレの予備があれば、外出中にトイレの掃除ができなくても猫にストレスがかかる事がなく安心です。

ケージ[¥5,000~15,000]

猫ちゃんが環境に慣れるまでの居場所、留守中の安全確保や、去勢・避妊手術後の療養所にもなりますので用意しておくことをオススメします。

爪とぎ[¥1,000~2,000]・キャットタワー[¥5,000~10,000]

爪とぎもさまざまな種類がある為、最初は安価なもので試してみて、猫ちゃんの気に入るものを選んであげてください。家具や壁の爪とぎ防止にもなります。

またキャットタワーは上下運動をしてストレスを発散させる為にも必要になりますので、長く使用できるように丈夫なものを購入するようにしましょう。

猫用キャリーケースorキャリーバッグ[¥3,000~6,000]

病院に連れていく際や外出時、災害時に必要になってきます。

遊び道具[¥300~1,000]

飼い主さんが一緒に遊んであげられる「猫じゃらし」や留守中に退屈しないよう、一人で遊べる「ぬいぐるみ」や「据え置きタイプ」も用意しておくと良いでしょう。

成猫になってからの年間費用

費用については、冒頭にも記載があったアニコム損害保険㈱の「ペットにかける年間支出調査」の結果をもとに見ていきましょう!

🔗2023最新版 ペットにかける年間支出調査

項目 年間
フード・おやつ・サプリメント 56,230
ケガや病気の治療費 36,617
ワクチン・健康診断等の予防費 13,864
ペット保険料 28,097
ペットホテル・ペットシッター 2,115
日用品 12,796
首輪・リード 946
光熱費(飼育に伴う追加分) 13,819

フード・おやつ・サプリメント[¥56,230]

猫にかける費用でもっとも多い項目になります。

その理由は価格の高騰だけでなく、「上質なフードに変更した」「便通改善のサプリメントを利用している」「歯のケアができるおやつを増やした」など、「健康かつ喜んでくれるものを食べさせたい」という飼い主さんの愛情によるものだと思われます。

ケガや病気の治療費[¥36,617]

猫の健康状態によって医療費には変動がありますが、多頭飼いのご家庭であれば猫同士のケンカで頻繁にケガをしてしまいがちですし、病気という面で猫はもともと腎臓が弱い生き物です。

腎臓は、体内の老廃物をろ過して、オシッコとして体外に排出する働きをしているため体にさまざまな不調を引き越してしまいます。

このように病気で思いもよらない出費となるかもしれません。治療費が払えず、飼育放棄という結果には絶対にならないよう、しっかりと備えておきましょう。

ワクチン・健康診断等の予防費[¥13,864]

猫の健康維持の為にも、毎年の健康診断とワクチン接種はかかせません。

ワクチン接種によって病気になるリスクを減らし、健康診断により病気の早期発見ができれば、後々の治療費が最小限に済むかもしれません。

ペット保険料[¥28,097]

動物の医療費はとても高額な為、いざという時の備えにペット保険の加入を考えている方も少なくありません。必要かどうか、補償内容とメリットをしっかり見極めて検討しましょう。

ペットホテル・ペットシッター[¥2,115]

正直なところ、あまり利用する機会はありません。その理由は、猫が環境の変化にとてもストレスを感じる生き物だからです。

しかし、飼い主さんが急な出張やもしもの入院時などで、必要になることもあります。あらかじめ安心して預けられるところを探しておくと安心です。

日用品[¥12,796]

猫砂やトイレ用の脱臭シート、掃除用具(消臭スプレー・ゴミ袋・コロコロ etc…)、経年劣化してしまう爪とぎや遊び道具など、猫を飼っているうえでの消耗品は、毎月の費用としてあらかじめ予算に組み込んでおくと良いでしょう。

首輪・リード[¥946]

首輪はともかく、リードは散歩をしない猫に必要なの?と思うかもしれませんが、災害時などもしもの時に装着させることで、脱走防止などにも役立つので、あると安心できるアイテムです。

避難所で過ごさなければいけなくなった時、リード付きのハーネスがあるとケージの外に出しても行動範囲を制限できて安心です。普段から慣らしておくと良いですよ。

首輪に関してですが、猫ちゃんによっては嫌がる子もいますし、活発な子であれば首輪が家具に引っかかってしまいケガのもととなることもありますので、普段装着するか検討してください。

光熱費(飼育に伴う追加分)[¥13,819]

猫が室内で快適に過ごせる温度を保つ為には、必ず必要になる費用になります。

朝から夜にかけての気温差もタイマーを使って調節しなければいけませんし、季節によっては24時間エアコンをつけっぱなし!ということもあります。

猫だけでなく人間も同様、夏場は熱中症対策、冬場は風邪対策のため、病気による出費を抑えるためにも室内の温度は適温に保ってあげてください。

一人暮らしでも飼いやすい猫の品種

同じ品種の猫でも、育ってきた環境によって異なる性格をしていますので一概に「この品種がオススメ!」とは断言できません。

性格でいうと、イタズラをあまりしない温厚で大人しい性格の子であれば、お留守番の時に安心かもしれませんね。また、長毛種か短毛種かで毛のお手入れ方法が変わってくるので、ブラッシングをあまり必要としない、短毛種を選ぶのも良いでしょう。

結局のところ、一目ぼれした猫ちゃんを迎えてあげることが一番です!必ずその子があなたにとって最上級に可愛いと思える猫になります!!

まとめ

猫に限らず生き物を飼うという事は、飼い主としての責任を果たす意思が重要になってきます。きちんと飼う為の心構えをもち、自分の生活環境、収入のなかで猫を飼えるのか?よく考えて決断しましょう。


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